はじめてを、おしえて。


なんという失態。


ボクはすぐに藤原君の大きなTシャツを膝にかけました。


しかし、藤原君が全く照れていない事が悲しい……。



「……もしや、見慣れてます?」


「ん?」


「下着……とか」


「あー、だって姉ちゃんいるもん。

姉ちゃん、風呂上がりとかキャミとパンツでウロウロしてるから」



はぁ、なるほど。


ボクは妙に納得しました。



「お姉様って、お綺麗なんですか?」


「はは、全然お姉様って感じじゃねぇよ。

似てるって言われるから、普通じゃねぇの?」



似てるんだ……。


じゃあ、きっと可愛らしい人なんだろうな。



「斎藤、学校以外に友達はいる?」


「はい?あぁ……。

いる……のかな?」


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