はじめてを、おしえて。


ぽたぽたと、涙が頬を流れました。



もう、本気で、こんな胸、いらない。



帰ったら真っ先に、ママに、乳房を切除する手術を提案しよう。


こんなものがあるから、いけないんだ。



あぁ……。


藤原君は、きっと……。


そのうち彼女ができたら、即行でその人といやらしい事をするのだ……。


普通の、男子みたく……。





ボクは、涙を拭きませんでした。



長い髪が、頬にはりついていましたが、気にしません。



思うまま、大声を上げて泣きながら家に帰ります。



さようなら、ボクの初恋。



さようなら、初めて友達になれるかもと思った人。



ボクはやはり、二次元の世界に身を捧げます――。





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