はじめてを、おしえて。
ヤンキーと先輩再び
次の日から、ボクは拷問のような重苦しさに耐え、学校に行くことになりました。
長い髪を、ギュウと二つのみつあみに縛り……。
負けるものか、と気合いを入れ。
ついでに鞄に、大好きな漫画を入れ。
定期入れには、大好きなキャラクターのラミネートカードを入れました。
手には、あるゲームの王子様(キャラクター)が、女主人公のために作った指輪を模写したリング。
これは、通販で買い求めました。
…………バカです。
ボクは完全なるオタクに、バカまで追加されてしまいました。
こんなもの達が、ボクを守ってくれる事はないのに。
わかってはいても、ボクには他にすがるものがありませんでした。
そうして気がつけば、藤原君と話すこともないまま、何日も経っていました。