はじめてを、おしえて。
一体、どうしたというのでしょう。
もう、あれから何日も経つのに。
ボクは、藤原君を直視できませんでした。
当然、話す事もできません。
それでも、寂しさが溢れないように。
ボクは、以前にも増して、クラスから遠ざかるようになりました。
机に突っ伏して寝ていても、藤原君が友達と話す声が聞こえるだけで、泣きそうになるのです。
ボクは大抵、トイレにこもりました。
そのうち、『新便器・エヴァン下痢女』という不名誉……
(有名な大人気アニメのタイトルをベースにしているので、ある意味名誉なのかもしれませんが)
……なあだ名をつけられましたが。
そんな事は、どうでも良かったのです。
一番辛いのは、やおい漫画を読んだり、描けなくなってしまった事でした。