はじめてを、おしえて。
しかし里美先輩は、彼の暴言を止めようとしてくれません。
「そいつの弁護をするわけじゃねえけどさ。
事故でそうなって、たががはずれるってことはあると思うぜ。男と女なんだから。
つい出来心でもんだってのも、嘘じゃねえと思う。
そこに胸がありゃあ、そりゃちったあ触りたいと思うだろ」
「……汚い……」
「汚いって、何がだよ。
お前が潔癖すぎんじゃねえの?
理性飛ぶほど、お前の胸がそいつの手にフィットしたってことだろ!
恥じるな!むしろ誇りに思え!」
「はい、そこまで!」
ヤンキーの言い分がだんだんわけがわからなくなってきたところで、
里美先輩がぽんと手を叩きました。
「最後は乱暴だと思うけど、あたしは晴人くんに、おおむね賛成かな」