はじめてを、おしえて。
眉毛は挟まれただけ。
その下の皮膚が突っ張るような感覚を感じます。
「わかった!!」
そうです、余分な毛は抜いてしまえば良いのです。
ボクは深呼吸し、指にさらなる力を込め……
ばぶちぃ!!
眉毛をはさんだまま、勢いよくそれを顔から離しました。
「ぐっ、あああああっ!!!!」
痛い!!
死ぬほど痛い!!
ぽろりと、その悪魔のギロチンが床に落ちます。
眉を押さえて悶絶していると、ママが階段を駆け上がってくる音がしました。
「どうしたの!?何をしてるの!?」
ボクは眉毛を押さえたまま、イタズラを見つけられた子供の如く、震え上がりました。