俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


「いろいろって?」

 私の問いにマッキーは

『いろいろはいろいろだ。…それともなんだ?用がなきゃ、呼び出しちゃいけないのかよ?』

 不機嫌そうに聞いてきた。

「そ、そんなことはないけど」

 私の言葉に、マッキーは『放課後、待ってるからな』と言って電話を切った。

「なーんだ、デートの約束してるんじゃん?心配して損した」

 琴美が明るく言う。

「えっ、ちがっ…」

 否定しようとした私の頭を叩きながら

「頑張れよっ♫」

 龍二も告げる。

「だから、違うんだってば!!」

 慌てて言うけど、誰も聞いてくれず。むしろ――。

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