俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 確かに、会いたいとか、声を聞きたいって思うことはあるよ?

 でも、私がマッキーを…

「そうなのかな?」

 まだ納得しない私を見兼ねた琴美が

「美紀は龍二にカノジョができたらどう思う?」

 そう聞いてきた。

「全然平気だよ」

「じゃあ、真木先輩にできたら?」

「…嫌、かも」

 私の答えに琴美は満足げに頷いた。

「じゃあ、声が聞きたいとか会いたいとか、思ったことない?」

「あるよ」

 会えなかったときとか、電話が来なかったとき、ほんの少しでいいから声を聞きたいって、顔を見たいって何回も思った。

「じゃあ、ピンチのときに助けてほしいとか、電話がかかってくるだけで嬉しくなったりは?」

 それも当てはまっていた。事実、学園祭で石津くんにキスを迫られたとき、真っ先にマッキーの名前を叫んでたわけだし。

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