俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


 そう言って私を押し倒そうとするマッキーを押しとどめて私は今度こそ口を開いた。

「だ、だって!マッキーが、女の子の頭撫でてたから…」

 最初は大声で言ったけど、だんだん声が小さくなっていく。マッキーにこの言葉が届いたのかわからない。

 チラッとマッキーを見るとマッキーは目を丸くしていた。

 そんな反応をしているところを見ると、きっと伝わってしまったんだ…。それがわかった途端、顔が火照ってきた。

 急に恥ずかしくなって私はマッキーに背中を向けた。

「ミッキー、こっち向いて?」

 いつになく優しい声でマッキーが言った。

 でも、耳の端まで真っ赤な私は、マッキーを見るだなんて到底できない。

「美紀、こっち向いてよ」

 !

 …ズルいよマッキー。こんなときだけ、名前で呼ぶなんて。

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