俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
私は歩き出したマッキーの後に続いた。
「ここだ」
示された先にあったのは、何十万とか何百万出さなきゃいけないような高級感あふれるホテル。
こんなところに無料で泊まれるんだから、感謝しなくちゃね。
「こ、ここ!?」
マッキーの後に続いて遠慮がちにロビーに入ると、奥にピアノが置かれていた。天井から吊られてるシャンデリアより、床に敷かれている赤い絨毯よりも、真っ先にピアノが目に留まるって、私どういう神経なんだろ。
「真木様ですね?」
係員さんに聞かれた。
「そうですが」
「部屋番号は102号室です」
私たちは係員さんに案内してもらった。
エレベーターで十階まで上がり、102号室に入った。