俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 マッキーが遊んでくれる気になったのは嬉しいけど、お預け状態の私は、正直苛々している。

 マッキー早く来ないかなぁ~。

 なんて考えること十分。

 砂浜を踏みしめるようにして歩く、足音が聞こえてきた。

「マッ――」

 名前を口にしながら振り向いて、私は落胆した。そこに立っていたのはマッキーじゃなくて。

「君、一人~?」

 海パン姿のチャラチャラした三人組だった。

「ねぇ、俺らと一緒に遊ばない??」

 一人が声をかけてきた。

 遊びたくてウズウズじていた私は、『遊ぶ』という単語に反応した。

「えっ、遊んでくれるの!?」

 思わず聞き返す。

 小さい頃から「知らない人についていってはいけません」なんて言われてるけど、この人たちはいい人そうだし、それに五回くらい知らない人についてったことあるけど、一度も何もされてないし?

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