俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
代わりに、マッキーの温もりが私を包み込んだ。
「…マッキー?」
怒鳴られるかと思いきや、突然抱きしめられた私はワケがわからなくて頭の中が砂浜みたく真っ白になった。
マッキーが、トンと私の髪に顔を埋める。
「…マッキー?ごめんね?」
何も言わないマッキーに、私は恐る恐る言った。
マッキーは何も言わない。マッキーの吐息が耳元にかかる。
「マッキー?」
「…」
「ごめんね?」
「…」
何も言わないマッキーに、私は小声で囁いた。
「別れたい?」
「やだ」
子供みたいに拒否したマッキーがかわいらしくて。なんだか、無防備に知らない人についていってしまったことが申し訳なくなってきた。