俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 悩んでるのに、授業中に寝てしまう私の神経、どんなけ図太いんだろ…。未知だ…。

「マジでオマエ、悩んでるわけ…?俺には、悩んでる奴が授業中に居眠りできるっつぅ…その神経がわかんねぇ…」

 痛いところをついてくる龍二は、私の方を見ようともしない。

 マッキーのイトコの龍二なら、花梨さんのこと、やっぱり知ってるのかなぁ…。龍二なら、花梨さんのことを知ってるかもしれない。

 でも、聞く勇気が出なかった。

「オマエ、花梨のこと俺に聞かねぇのかよ…?」

 龍二はまるで、私の心を見透かしてるみたいに言った。

「…いいの、マッキーとは別れるから」

 私はそっと言った。

「は!?本気で言ってるのかよ!?」

 龍二が、さっきまでとは違う慌てた口調で。

「うん、本気だよ」

「…花梨の、せいでか?」

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