俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 龍二が慌てた様子を隠して聞いてくる。

「それもあるけど…。一番は私のせい、かな」

 私は龍二を見た。龍二の視線と私の視線がぶつかる。

 私は龍二に笑いかけた…つもり。

「…お前のせい?」

 龍二が眉間に皺をよせた。

「どゆこと?」

「もう…マッキーと付き合ってく自信ないんだ…」

 私は龍二を見たまま、告げた。

「なんで?」

「住む世界が、違いすぎる」

 それは、ずっと前から思ってたこと。

 隠してきた気持ち。

「まぁいいじゃん?別れてから相手の大切さに気付くとかってよく言うし」

 龍二がポツリという。彼はまた寝転んで曇り空を見上げた。

「龍二はさ、私とマッキーが別れることに…反対?」

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