俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
4.最後の恋
「バカ!」
琴美に怒鳴られた。
「ごめん…」
あの日、私は龍二と別れた。
◆◇◆◇
「俺たち、別れよう?」
「…え?」
泣いてた私に、龍二がそっと声をかけてくれた。
「オマエがツラいだけだろ」
龍二の方がツラい筈なのに、私の方が大泣きしてる。
「それに、ベッドの中で俺以外の男のこと考えられるとさ、俺だってツラいんだから」
「ごめん…ね」
私が言うと、龍二はため息をついた。
「オマエはさ、もっと素直になった方がいいよ?」
◆◇◆◇
「アンタ、わかってる?アンタは、真木先輩も龍二も傷つけてるんだよ!?」
報告すると、琴美が怒りで顔を真っ赤にして言った。