俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
でも別れてしまった後からは、一度もマッキーを見かけたことがない。
きっと今日だって、マッキーはいないだろうな。
なんて思いながらもY高校を見てしまうなんて、きっと私はまだ、マッキーを忘れられずにいるんだろう…。
「はぁ…――」
ため息まじりに吐き出した白い息が、空へと舞い上がって消える。
今日は、ここ数日なかった快晴。
雲一つない青空が目に映る。
顔を出す太陽が、屋上のアスファルトに私の影を作り上げた。
これでマッキーに会えたら最高なのにな。
なんて思いながら、またため息をついた。
バカだな、私。
今まで見かけなかったマッキーが、今日に限っているわけないじゃない。
なんて思いながらY高校から目を逸らそうとして。