俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 いくら振りほどいても、トイプーくんの腕は離れない。

 それどころか、顔を近づけてくる。

 私、キスをされそうなんだ――。

 怖い。

 助けて

 助けて!!

 誰か、助けてよ!

 私は、トイプーくんから離れようとするけど、動けなかった。

 あの日の記憶がよみがえる。

 上級生にキスを迫られた私

 上級生の顔が近づいてきたとき、助けてくれたのは救世主

 私が大好きな救世主――

 そのとき、私は無意識のうちに叫んでいた。

< 225 / 288 >

この作品をシェア

pagetop