俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



「〰〰〰〰〰〰っ!」

 女子パワーって、凄い。

 まるで半額セールで商品の奪い合いしてる主婦の中に紛れ込むみたいだった。

 力のない私は、あっさりと突き放され、人だかりの中に入って行けない。

 私、情けない〰〰。

 一時間くらい経った。

「遅いよぉぉ」

 泣きたくなってきた。

 人だかりは、なかなか消えない。

 ふて腐れてやる!(プンプン)

 私は人だかりから離れてY高校の校門前に座った。

「あれ?君、博斗のカノジョちゃんだよね?」

 声をかけられたのは、不機嫌気味で座ってる時だった。

 振り返ると、Y高校の制服の男子。

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