俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


「悪ぃな」

 俺がもう一度言うと、

「マッキー、マッキーが私に会ってくれないのって、他に好きな人ができたから?」

 美紀が不意に言い出した。

「は?」

 俺は聞き返す。

「だから、マッキーは私以外にも好きな人がいたりとか…しないよね?」

「ったり前だろ!」

 俺は怒鳴った。

「……めん」

 美紀が向こうで小さな声を出す。

 しまった、怒鳴っちまった。

「悪ぃな。怒鳴っちまって悪かった。それと、会えない日が続いてごめん。でも、別に美紀以外に女がいるんじゃなくて、ただ単に忙しいだけだから。俺だってホントは、全てをほっぽり出して美紀に会いに行きたいよ」

 俺が言うと、

「そうだよね。ごめんね、マッキー。私がマッキーを信じてあげなくちゃいけないのにね」

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