俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 美紀が一瞬ピクッと動いた。

「美紀」

 俺はもう一度呼んだ。

 美紀は暴れるのをやめた。

「…離して」

 美紀が俺の胸に手を置いて冷静に言い放つ。

「何怒ってるんだよ」

 俺は美紀の髪を撫でた。

「そりゃ怒るよ!カレシが知らない女といたら、そりゃ誰だって怒るよ!」

 俺は不機嫌な唇にキスした。

 美紀の頬が淡いピンクに染まる。

 俺はキスしたときに見せる、美紀の驚いた顔が好きだ。

「マッキー、やめて」

 俺から強引に離れた美紀が俺を睨みつけてきた。

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