俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
私は礼を言って次の講義に移動しようとして…気付いた。
次ってもう昼食じゃん!
やっぱり純也は天然だ。私は昼食後の純也の講義が生物学だということを思い出して教室へ向かった。
そこの最前列の席には案の定、純也がいた。
「やっぱりいた!純也、今は昼食時間だよ!」
私が言うと、純也は時間割表と時計を出して
「あ、ホントだ。道理で誰も来ないわけだ」
と呟いた。
「一緒に昼食、食べに行こう?」
私が誘うと純也は頷いた。
「そういえば俺たち、友達なのに昼食一緒に取るのって初めてだよね」
純也が思い出したように言う。
「そうだね」
私は純也を見ずに頷いた。