俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
「はい?」
携帯に出る。
「あ、私。七帆だよ」
電話の相手は、私を博斗様に紹介してくれた親友。
「どうしたの、こんな時間に」
「こんな時間って…まだ八時半だけど?」
七帆があきれたように言う。
「八時だから言ってるの!夜更かしは美容によくないんだから」
私が言うと、七帆は電話の奥で笑った。
「で、こんな時間に何の用ですの?」
聞くと、七帆は「あぁ、そうだった」と用件を忘れていた様子で。
忘れるくらいの用事なら、明日学校で言ってくれてもよかったのにと思う。
「明日、遊園地行かない?」
言われて気付く。明日は土曜日だった。