俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 どうにか支えて家まで帰る。

「重かった――」

 私は男性を客室に下ろして彼を観察した。

 髪の根元が黒くなった金髪

 黒い毛の混じった金色の眉毛

 小顔

 筋の通った鼻

 トレーニングでもしているのかがっしりした肩幅

「ん…」

 男性が呻いた。

 私は部屋から救急箱を持ってきて、包帯を出した。

 男性の傷口に包帯をあてがい、巻きつける。

 私は手当を終えると、男性をベッドに寝かせた。

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