俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



               ★

 翌朝、学校に行くと琴美に捕まった。

「なんで昨日、昼休みからいなくなっちゃったのよ!?」

「あ、えっとぉ…そのぉ…」

 私が戸惑っていると、琴美はズイッと顔を寄せてきた。

「まさか、Y高校に行ってたりとか、しないわよねぇ?」

 ギクッ。

 図星だったから、私は何も言い返せない。

「図星?」

 聞かれる。私は何も言わず、琴美を見つめた。

「親友の私にも言えないわけ?前に言ってたのにねぇ、親友だからなんでも言い合えるって」

 琴美はそう言って、ニヤッと笑う。


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