俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


「ごめんごめん」

 私の言葉に、マッキーは何も言わず、歩き出した。

 何も言ってくれないマッキーは、屋上に向かうとき以来で、でもその時とは状況が違うから、マッキーの態度が怖かった。

「…怒ってる?」

「そりゃ怒ってるさ。俺がどんなけ待ったと思ってるんだよ」

「…どのくらい待ったの?」

 私がそっと聞くと、マッキーは私の肩を掴んだ。

「何分も待った。そのツケは、キスで返してもらうから」

 マッキーが私の頬にキスをした。

 マッキーにしては珍しい優しいキスで、私は驚いた。

「マ、マッキー?とりあえず、ここから出ようよ」

 私の言葉にマッキーは私から離れた。

「そうだな」

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