俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


 マッキーがいいながらドアを開けて車を降りた。

 私も車を降りる。

「ミッキー…。今日だけ、お前は俺の女だからな」

 その意味がわからなくて、私は首を傾げた。

「マッキー、それどういうこと?」

 私が聞いても、マッキーは何も言わない。

 少なくとも、形だけの恋人、ってことなんだよね?

 マッキーに連れられて玄関に入る。日本家屋からは想像できないけど、玄関はだいぶ広かった。それに、靴を履いたまま家の中に入るみたい。

 革製の靴を履いたまま、中に入って驚いた。照明器具が全部、シャンデリアだったから。

 しかも、フローリングの床だった。

 外見からは想像できないくらい、中は西洋風。

「こっちだ」

 マッキーが玄関からすぐの曲がり角を曲がった。フローリングだった床が、そこだけ縁側風。


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