俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


「どうぞ」

 甘ったるい声が応答する。

 この声、地声かな?それとも作った声?

「入るぞ」

 マッキーは言ってから私を見て、「オマエは口出しするなよ?」と耳打ちした。私は小さく頷いた。

 マッキーが私の手をしっかり握ってドアを開けた。

「博斗様!!」

 甘ったるい声の主、花梨さんが叫んだ。またしても、マッキーが遮って花梨さんの姿が見えない。

「随分と久しいですね!お元気でしたか?」

「あぁ、元気だった」

 マッキーが答える。

「あのさ、花梨。話があるんだけど」

「話?もしかして、新婚旅行の話とか!?まだ早いですよぉ」

 花梨さんは勝手に一人で盛り上がっている。

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