俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
私は頷いた。
「お母さんに紹介してもらったとか!?」
…違う意味では当たりかも…。
「うーん?ちょっと違うかも」
「かも、って!ヤバ…、アンタらヤバいよ」
何がヤバいのかよくわかんなかったけど、私は曖昧に頷いてスルーした。
「って、時間もヤバい!美紀、早く行くわよ!!」
私は琴美に引きずられるようにして教室にはいった。
☆
「美紀、真木先輩からの連絡待ってるの?」
三限目後の休み時間、琴美が聞いてきた。
「へ?」
「だって、さっきから十秒おきに携帯確かめてるじゃん」
ニヤニヤ笑みを浮かべながら、琴美が私の携帯を指さした。
「そ、そりゃ高校生だもん!携帯くらいいじるってば」
「いつもはいじってないくせに?」