俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


「東城さん、中学生の時から好きでした!付き合って下さい」

 これにも私は首を振った。

「ごめん、無理です」

 小声で告げる。司会者さんは聞こえないのか「次の人!」と言わない。私たちを見ている。

「じゃあさ、キス。してくんない?」

 へ?

 石津くんの言葉に私は顔が赤くなった。恥ずかしかったからじゃない。怒ってるんだ、私は。

「おおっとぉ?東城さん、顔を赤らめております!これはカップル成立か?」

 違うってば!私は怒ってるんですっ!!

「成立なら、誓いのキスをしてください」

 しません!

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