らぶピクチャー(完)
「ほな、うち一人で帰るから。ラブラブしながら帰りやっ。」
欄の背中を押して、中島先生の隣に行かせた。
「「でも!」」
二人の息が合ったのを聞いて、うちは「では!!」とダッシュでその場から逃げた。
後ろから欄の「えみー!?」と叫ぶのが聞こえたけど、手を降り返すだけで、そのまま学校を出た。
外は真っ暗で、一人で帰るのは、確かに少し怖かった。
「・・・彼氏かぁ。」
夜空の下、ポツリと呟いたその言葉は、うちにはまだまだ関係ない言葉やと思ってた。
「・・・まず、今のうちには必要ないもんやしな!」
これからの日々も変わらず明るいままやと、何も変わらへんと思ってた。
でも、ホンマは、すでにこのときから何かが動いてたんかもしれへん。