らぶピクチャー(完)
「基本、50点未満の子を取ってるの。50点ある人は、それなりに頑張ればもっと伸びるのよ。」
「努力次第だけどね?」と付け足して、机の上を片付け始める先生。
トントンッと教材を整えて、手に荷物を抱える。
「もちろん、自主的に補習に参加してくれてもかまわないけども。」
「・・・わかりました。」
「いつでも、どうぞ。」
そして先生は、指導室を出て行った。
一人取り残されたうちは、とにかくこの、居るだけでも苦しい部屋を出た。
そして自分の教室で欄を待とうと、向かってるとき、ふとあることが頭をよぎった。
教室にいてたら、欄と中島先生の邪魔になってまう。
二人の大事な時間の邪魔は・・・あかんやん!
教室に向いていた自分の足を止めて、廊下にポツリと立つ。
「・・・でも、6時までやったらメッチャ時間ある。」