らぶピクチャー(完)
でも、うちもそんなことは言わへん。
きっと、自分の弱いところを掴まれたないんやろうから。
まぁ、バレバレなんやけどね。
「暗くなったな。帰るか。」
「せやな。」
「悪かったな、こんな話して。」
「別に。そこまで暗い話でもなかったし、れーくん笑ろてたし。」
「・・・さんきゅ。」
それだけ言って、うちらはベンチから立って歩き始めた。
ふと空を見上げると、そこは別世界みたいやった。
地面見てたら絶対知ることのできへん世界がそこにはあった。
「メッチャきれいやな。オリオン座あるんかなぁ。」
「そりゃあるだろ。なかったら大問題。」