らぶピクチャー(完)
「今日は無理だけど、明後日なら大丈夫だったっけな。」
一人でブツブツ、ついに携帯まで出して何かをチェックし始めた。
うちは全然わかってへんけど、どうやられーくんの中ではすでに、うちと写真を撮る方針で固まってるらしい。
「れーくん、意味がわからへんのやけど。」
「あぁ、ちょっと待って。」
待って、て言われても、ホンマにもう帰らなママとパパに心配させてまう。
ソワソワするうちをよそに、れーくんは手元のその光る画面に集中してた。
数分間、うちはなんとか耐えきった。
「よし。」
「何がよしやねん!少し待って、の待ってが長いねん!」
「悪ぃ。でも、これで何とかなる。とりあえず、歩くか。送ってく。」
携帯をしまって、一人歩いて行くれーくんの背中に「ちょっと!」と呼びかけたんは当たり前。
「なに?」