らぶピクチャー(完)
にしても、ちょっと遅すぎてもうたかも。
手に持ってたその写真集を閉じようとしたとき、次のページがチラリと見えて、思わず開いてもうた。
「・・・っあれ?」
「なんだよ、早く支度しろ。」
「・・・これ、ちゃう。」
「・・・は?」
うちはそのページを出して、れーくんに更に言うた。
「この写真は、恍さんが撮ったやつやない、と思う・・・。」
「・・・・・・」
そんなうちの声を聞いてか「もしかして」と恍さんが寄ってきた。
「・・・あぁ、これは確かに僕のじゃない。」
「誰のですか?」
「これは・・・」