らぶピクチャー(完)
恍さんが隣へ目をやる。
そこには、れーくん。
え、もしかして・・・?
「これ、れーくんが撮ったん?」
その声にれーくんは答えず、代わりに恍さんが「僕が勝手にね」と言った。
どうやられーくんが撮ったらしいその写真は、今までの恍さんの写真をはまた少し違う感じがした。
「よくわかったね。さすが笑美ちゃん。」
「わかりますよ。」
「下手で悪かったな!っつか行くぞ!」
「あ、待って!」
うちの手を思い切り引っ張って歩くれーくんに、必死について行く。
「れーくん!酷い!俺を置いて行くなよ!?」
後ろの方から冬真が走ってくるのがわかった。