空に託す想い~叶多*空夏~
プロローグ
「なんでいつも空を見てるの?」
小さい君の大きな目が私を見て、そのあと空を見る。
きみのそんな行動が可愛くて、愛しい。
「空はね、大好きな人に繋がってるからだよ
例え、遠く離れていたって、空は人と人を繋ぐんだよ。
だから、空に想いを託すの。
そうすれば、大好きな人に届くから」
きみは少し考えてから
「じゃあ、虹は橋だね!
その橋を渡って会いに行ったらいいじゃん」
たまたま出ていた虹を指差すきみ
フフッ
楽しい発想だね。
虹を渡ったら君に会えるのかな?
もし会えるなら私は今すぐにでも会いに行きます
君に使えたいことはたくさんある
でも、伝えることは出来ない
ねぇ、どうして君はいないの?