空に託す想い～叶多*空夏～

2.動きだす復習

*空夏*




朝学校に行くと私の机は後ろの隅に移動されていた。



海斗がクラスの人に私が海風のトップだとばらしてから、いつも私の机は隅にある。



だから、学校に着くとまず机を元の位置に戻す事が恒例になっている。





ガタガタ




今日も机を戻し席に座る。


私の机の近くにいたクラスメイトは前の方に移動していった。



私は一人皆から離れポツーンとしてる。



そこに




ガラガラガラー



「おはよ、海斗！」


「おう！」



海斗が登校してきた。


皆に挨拶してから私の隣の席に来る。



「いつまで風花の家に通う気！？

迷惑だってわかれよ！

お前じゃ風花に対して何も出来ないんだよ」



海斗に言われた。






確かに私はあれから毎日風花の家に通ってる。



初めの1回目以来ドアさせ開けてくれなくなっていた。


それでも私は毎日通った。





風花が勉強に遅れないように、授業のノートをコピーしてポストに入れる。



その時に小さい紙に毎回いろんな言葉を書いたのを一緒な入れる。




いつもポストからノートのコピーが無くなってるからその紙も読んでるはずなんだけど……




風花からの返事は１つもない。





でも、私は諦めない。


必ず風花が高校を辞めるのを阻止してみせる！






「確かに私じゃ何も出来ないかも知れない。

でも、風花が高校を辞めるのを黙って見てるなんてしたくない」




「なら、お前が高校を辞めればいいじゃねーか！

そうすれば風花は学校に来るようになるだろ？」





「そうだね。

でも、今は高校を辞める訳にいかない」





高校を辞める前にしなきゃいけないことがあるから……





「ふざけるなよ！

あいつだって…

風花だって高校を辞めたくないって思ってるんだぞ？

それなのにお前のせいで辞めようとしてるのに、お前は………」





悔しそうに唇を噛む海斗