空に託す想い~叶多*空夏~
HRが終わってすぐ私は屋上に足を運んだ。
今日は快晴で雲1つない青空だったから、見に来たのだ。
奥尻には誰も居なくて私はいつも風花と二人でいる場所に座り空を見た。
真っ青に大空がどこまでも広がってる。
吸い寄せられるように空に手を伸ばした、その時
この広い空
何処までも続いてるのかな?
私の好きだった貴方もこの空の下の何処かに要るのですか?
私の前から
急に居なくなったあなた
私に一通の手紙を残してあなたは消えた
私の貴方への想い
好きだって想い
貴方が好きだったこの空に託すよ
頭の中でこの歌と、いつも夢の中に出てきた男の子の顔が浮かんだ。
あの男の子は………
ピコン
もう少しで誰か分かりそうだったのに、メールの着信音でうっすら出てきてた答えに霧がかかったかのように、その答えはみえなくなった
私はケータイに表示されてるメール送信者の名前を見た。