空に託す想い~叶多*空夏~

3.空夏は何処へ?



*叶多*


空夏が居ない…


ケータイは海斗が持ってる見たいで、さっき電話したら海斗が出た。



そのときに全て聞いた。





『空夏を狙ってるのは陸って男

陸は昔海風の幹部だったんだ。だけど、海風のルールを破って俺と風花さんの二人で海風を辞めさせて、引っ越させたんです。

それを陸は空夏が俺らに頼んでしたことだって勘違いしてて・・・』



そう言っていた。



でも、屋上にいたやつ、つまり陸は空夏が音と、妹を奪ったって言っていた。





空夏と陸の間で何かあったんじゃないのか?





空夏を見つけて聞かないといけない…






全てを・・










俺の前から居なくなった後に、何があったのか。




陸とはどうゆう関係なのか。





妹の事も





音を奪われたって事の意味とかを…







俺は色んな場所を走り回った。



途中で、優達が流星を動かしてくれてるのを見た。




でも、空夏は見つからなくて、気づいたら夕方になっていた。





ブーブー、ブーブー




学校にいたからバイブのままになっていたケータイが震えた。




画面には空夏の名前




でも、今は海斗が持ってるから、海斗からだな。





「もしもし、海斗か?」





『違う、彩乃』




「あー、空夏の妹か。

何の用だ?」




『お姉ちゃんの居場所、分かったよ。』





「ほんとか!?」




『うん。

お姉ちゃんがいるのはお祖母ちゃんの家だと思う。

でも、ごめんなさい、私住所知らなくて…』





お祖母ちゃんの家……


ってことは、俺の実家がある場所じゃねーか。



なんでそんな所にいるんだ?




「わかった。ありがと

今から、空夏を迎えに行ってくる。

だから、安心しろ」





『なんで叶多さんがお祖母ちゃんの家知ってるの?』





まぁ、そうなるわな…



言うべきか?



でも……





「空夏に聞いたんだ。

お祖母ちゃんの家がある場所」





『……そうなんですか?

なら、私も行きます!』





「………」

























「ダメだ」
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