空に託す想い~叶多*空夏~
2.同盟!?→宣戦布告
今日は同盟の返事に行く日…
朝、教室に入ると
「空夏~!!
海斗が、海斗が…」
急に風花がすがってきた。
「海斗がどしたの?」
驚きながらも冷静に返事を返す。
風花がこんな慌てるってことは相当のこと…
「海斗からの連絡が昨日からないの」
海斗!?
海斗は今流星に潜入しているはず…
その海斗から連絡がないってことはまさか!
嫌な予感がする…
とにかく、隣のクラスの彩乃と合流したほうがいいよね?
今の風花は一緒に行かない方がいいと思い
「風花ちょっと待ってて!!!!!」
それだけ言うと、風花の返事を聞かずに私は風花を置いて隣のクラスにいる彩乃を呼びに行った。
「彩乃!」
急に聞こえた私の声に驚いたのか、教室にいた人がみんな私を見る。
少しして、男子が「可愛い」とかいってるのを無視して彩乃だけを見つめる。
なにかを感じとったのか彩乃は教科書とかをしまう手を止めてこっちへ来た。
「どうしたの?」
私の前に来るなり彩乃が聞いてきた。
「一緒に来て。歩きながら説明する」
少しでも、速く目的の場所に行きたい私は彩乃の問いには答えず歩き出す。
彩乃はそれ以上は何も言わず私の後ろに着いてきた。