空に託す想い~叶多*空夏~
第二章




私が病院に着いたとき海斗はまだ意識不明の重体だった。






でも、命に別状はないらしい。







風花達にはめっちゃ怒られたけど…






怒られるのに一段落ついた時





「風花、彩乃話がある」






私が海風トップとしての顔になったのを見て、風花達も何かを感じとったのか






「縄張り行く?」






空風のトップとしての顔になった風花が聞いてくる。






少し考えて







「いや、ここで話そ。

海斗にも聞いといて貰わなくちゃいけないことだから」






「そっか…」






風花は悲しそうに笑った。










そして私は全て話した。





もちろん怪我してることは内緒だけど…










「これから海風は流星と全面交戦をする。

だから風花達との「私達も協力する!」」




あまりの即答に嬉しいかったけど、今回は風花を巻き込みたくないから…





「だめ。

ここからは海風と流星の闘いだから」






「なら、私は海斗の敵を取りに行く」




これも即答…


しかも、それを言われたら返せない…






「わかった。

明後日から夏休みだし、中央公園で午後十時から仕掛けよ」







風花は静かに頷く、それを見てから






「彩乃、皆に回しといて」




彩乃の方を見て伝える。




「わかりました」







その場から出ていこうとする彩乃に






「待って、まだ話の続きがあるから」






私の声で彩乃が座ったのを確認してから




「私が考えた作戦話すね?」




風花と彩乃のが頷いたのを確認して、中身を話す





「まず、したっぱの奴等はかなり弱いから、海風の幹部以外のメンバー達で相手をする」







「なら、空風はどうする?」







「空風は周りを見張っといて?」







「了解」









「で、幹部は海風と空風の両幹部で相手をする」




幹部って言葉で、風花は海斗を見た。




「海斗が動けないのはいたいね」



悲しそうにそっと呟く。



風花の言葉を聞いて、私も海斗を見る。



そして、最後の作戦を言う。




「叶多は私と風花で相手する。

海斗の敵を取るためにも絶対に勝つ」




海斗の敵って所を強調して言う。



私と風花は顔を見合わせて頷く










作戦を全て話終えた後、三人は無言で海斗の方をを見ていた。












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