空に託す想い~叶多*空夏~




私が15歳になったときに、両親から聞かされた話…






私は、生まれてすぐ病気になり、田舎に住んでるおばあちゃんに預けられたらしい






すぐに手術をしないと命に関わるそんな病気…








でも、手術が成功する確率はかなり低かった








両親はすごく悩んだけど、私が四歳の時に手術を受けることにしたんだって。









でも、成功するかわからない…












失敗したら










「死」













それくらい難しい手術だったから、お父さんが私と同い年の女の子を養子に連れてきたらしい…












もし、手術が失敗しても子供を失わないように…







その時に連れてこられたのが彩乃だった。




彩乃と私が全く似てないのはそれが理由…













その事実を知ってすぐは、彩乃のことも両親のことも嫌いになったりした。










でも、なにも知らない彩乃は、私を姉として慕ってくれていて、いつも私の後ろをついて来た。







私も15年間一緒に育って来た彩乃のことが大好きだったし、あまり家にいない両親も大好きだったから、家ではいつも作り笑いを浮かべるようになっていた。









高校に入学して、すぐに海風を作り夜の町を仕切るようになってからは、家でも普通に笑えるようになっていった……













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