空に託す想い~叶多*空夏~
そんなときに彩乃が
「私も、海風に入れて。
お姉ちゃんを変えてくれた海風を私も守りたい!
お姉ちゃんの後ろでお姉ちゃんのことを助けて行きたい!」
って言って来たときは驚いたなぁー。
私が家で作り笑いを浮かべてた事に彩乃は気づいていたんだ。
そして、海風が私に本当の笑顔をくれたことにも
普段は聞き分けがいい彩乃なのに、これだけは何度だめって言っても譲らなかったっけ。
だから、私はその時の幹部だった海、松陽、陸に彩乃を守るように頼んだんだよなぁー。
陸はある事情で引っ越す事になり、海風をやめたけど海と松陽は今も約束を守ってくれてる。
さっきの電話もあらかじめ私が海に頼んで、あの時間に電話してもらったんだ。
まだ、半月たったかたってないかなのに、凄く昔を思い出すような気分になった。
そんなことを考えながら私は中央公園に向かった…