空に託す想い~叶多*空夏~
こんな風に話している時間が幸せだった。
ずっと続けばいいと思ってた。
でも、私達はすぐに現実に戻される…
バンッ
この音で
音のした方を見ると豪が倒れていた。
慌てて豪に駆け寄る
「豪!!
大丈夫?」
「空夏さん?
大丈夫ですから、そんな悲しい顔しないでください」
無邪気に笑う豪を見て、この子をこれ以上戦わせる訳には行かないと思った。
豪の力が幹部にたっしていないことはわかってたのに、彩乃を巻き込まないようにしたことで、豪を傷つける結果になってしまった。
「叶多!!
私と二人で決着つけよ!?」
「わかった」
「お前らもうやめろ!」
その声で流星のメンバーはもちろん海風のメンバーも動きを止める。
私は海をよんでみんなの手当てをするように伝えた。
叶多も同じようなことを優に伝えたのか、皆それぞれ手当てを始めた。
手当てが一段落着いたのを見届けた私と叶多二人だけで公園から出た。
そして、近くの広い空き地に入った。