空に託す想い~叶多*空夏~




前から歩いて来た風花が、ベンチに座ってるのが私だと分かると急に走り出して






バチーン






風花にビンタされた…








「なんで、なんで一人で行ったの!?

一緒に行くって行ったのに。ねぇ、なんで!?」








「ごめん…、風花を巻き込みたくなかったから」









「なんでそんな悲しいこと言うの?

私達親友だよ!?

親友なんだから巻き込んでよ!」







風花を傷つけた…








守りたかったはずの風花を私が、傷つけた…








その事実にたどり着いた時、一粒の滴が頬をつたった








「ごめん風花。

ごめんね、もう絶対しない」









「当たり前だよ。

もし、次おんなじことしたらビンタじゃすまないからね」







しばらく風花と二人で泣き続けた。











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