空に託す想い~叶多*空夏~



そして放課後……




海斗にがんばれっとだけ伝えて、教室を出る。





でも、このまま帰るっと思ったら大間違い、只今海斗と風花のあとをつけてます!!





「風花さん、あの俺」





生告白!






「ん?なに?」





風花その顔はだめだってば…










「俺、風花さんのことが好きです!!

良かったら俺と付き合ってください!」








「……………」








っておい!




風花固まっちゃってるよ…








しばらくたってから、そう時間にしたら三十分




やっと風花が口を開いた








「私でいいの?」






「風花さんがいいんです!」







「ありがと。私も海斗のこと好きです。

私でよければお願いします」






涙をためながら笑う風花が、今まで以上に綺麗だった。







その光景を観ながら一人で涙を流し、良かったっと呟いた。




いやー、いいもの見させて貰った。




さぁ、帰ろう









「空夏さん。いるんでしょ?

そろそろ出てきたらどうですか?」







どうやらばれてたみたい……



なら、仕方ない。







私は、二人から見える場所に移動する





「いつから気づいてたの?」





「学校を出た辺りからですかね」






始めからばれてたって訳ね……






「そんなことより、風花おめでとう!!」







「ありがとう」









「海斗、風花のこと泣かしたら殺すよ?」







私は黒い笑顔を浮かべ海斗を脅す






「わ、わかってますよ!

泣かすつもりなんかありません!」







「頑張っ!」






それだけ言って私はその場を後にした。







< 56 / 113 >

この作品をシェア

pagetop