空に託す想い~叶多*空夏~
そして半日経ち夜の十時…
風花と声を揃えて叫ぶ。
「さっ!
久しぶりの集会始めるけ皆準備はいい?」
「もちろん!」
大勢の人の声が一つになって返ってくる。
この瞬間がくすぐったいけど嬉しかったり…
あー、私がトップなんだって実感させられる。
今居る場所は空風の縄張り…
「そろそろ行ける?」
「行けるよ!」
風花とコンタクトを交わしてから、
「彩乃ー」
「ご用ですか?」
一人の女の子を呼んだ。
~基山 彩乃~
高校一年生
海風のNo.2で、私の双子の妹
すごくしっかりしていて、彩乃が姉だと思う人がほとんどなんだよね…
「そろそろ行ける?」
「大丈夫ですよ。
皆を集めて来ます」
「サンキュー
大好きだよ!」
「や、やめろ、
今すぐ離れろバカ空夏」
彩乃とは超仲良しな姉妹なんだよね!
え?
嫌がってるって?
彩乃はただ素直じゃないだけで、ほんとはスゴク嬉しいんだよ。
まぁ、そんなところが可愛いんだけどね。