空に託す想い~叶多*空夏~
3.嫉妬の黒
*空夏*
海斗と付き合って3日がたった、授業中…
私と海斗が付きあったことはその日の内に学校中に広まった。
海斗が私を追いかける時、周りにいた女子に
「空夏は俺にとって大事な人だから」
っと言って私を追いかけたってことを後から風花に聞いた。
そんなふうに思ってくれてたことは嬉しいんだけど、周りにいた女子に言う必要ある!?
なんて、思ってたり、思ってなかったり……
「海斗~、ここ教えて」
「ここはですね
………………こうですよ」
この二人は相変わらずだし……
ハァ~
こんなときは、ちょっととばしにいきますか!
キーンコーンカーンコーン
あっ!
授業全然聞いてなかった…
まぁ、いいや。
ガラガラガラー
先生が出ていったから、私は彩乃のいる教室に向かう
ガラガラガラー
「彩乃ー」
飛びついて来た私に彩乃はうざがりながらも、無理やり退かそうとはしない。
そんな優しい所に甘えながら
「今日の夜10時縄張り集合」
「わかりました」
周りに聞こえないように小声で話す
「そろそろ離れてくれる?」
さすがにこれ以上くっついてると彩乃に怒られるから、私は彩乃から離れる。