空に託す想い~叶多*空夏~
4.叶多が動く~空夏の為に~
*叶多*
最近空夏がおかしい。
俺と居るときは、いつも笑ってるけどそのほとんどが作り笑い…
なぁ、お前は今何を考えてるんだ?
俺じゃお前の支えになれねぇーのか?
今日は月曜日の朝…
「空夏」
俺らは一緒に学校に行くようになった。
「叶多!」
そういって笑う空夏…
作り笑い……
「行こっか!」
「うん!」
どっちからとかじゃなくて自然に手をつなぐ
学校に近づいていくたんびに強ばっていく空夏…
一体お前に何が起きてるんだよ!
「じゃあ、空夏また後でな!」
「またね」
クラスが違う俺達は、玄関で別れる
でも、今日はこっそり空夏をつけた
ガタッ
靴箱を開ける…………
ん?
なんで靴履き替えないんだ?
周りを見渡して誰も居ないことを確認した空夏は靴箱からあるものを取り出した………
それを見た瞬間、怒りで頭が真っ白になった。
俺は空夏の所へ行こうとした…
でも、止められてしまい、空夏はそのままいってしまった。
誰だよ止めたの!?
後ろを見ると、空風の風花と海斗がいた。
「なんで止めるんだよ。
お前、空夏の親友だろ?
空夏のこと助けてやんねぇーのかよ!?」
「助けたいに決まってるじゃん!!!
でも、あの子はまだ私たちに気づかれてないって思ってる。
人に弱いところを見せたくないって思ってるから、今は見守るしかないの!」
「風花さんは、少しずつ裏で空夏さんをいじめてる相手に圧力をかけてます。
しかし、今のように苛めは収まるどころか、ひどくなっていってるのです」
「空夏を苛めてるのは誰なんだ?」
一番気になってたことを聞く