空に託す想い~叶多*空夏~
タッ,タッ,タッ,タ
ガラガラガラー
「優、頼みがある」
「なんですか?」
「ちょっと来てくれ」
俺と、優は屋上に行く
カチャ
「守口財閥って知ってるだろ?
そいつをお前の力で潰せねーか?」
~過去~
「空夏を苛めてるのは、守口遥香。
世界屈指の守口財閥令嬢。で、跡取りになることが最近決まったらしい…」
「跡取りになるときの条件が、高校卒業後すぐに結婚。相手は卒業までに選んでおくこと。
選べなかったら、お見合いで結婚する」
まさか…
「その相手に叶多さん、貴方が選ばれたんです」
じゃあ、空夏を苦しめる原因は俺?
クソッ!
気づいたら走っていた。
後ろから、風花と海斗が呼んでるのを無視して…
~現在~
「理由はわからんが、潰せることは潰せる。
だが、潰すことによって俺は得するのか?」
チッ!
本性出しやがって…
「何をすればいい?」
「流星に戻ってこい。
流星にはお前が必要だ」
やっぱりそうきたか。
でも、仕方ない…
これで空夏が助かるなら
「わかっ「叶多さん!!!」」
誰だ?
今忙しいってのに
無視して話を続けようとした時
「空夏さんが…………」
なんだって!?
嘘だろ……
「優悪い。
この話なかったことにしてくれ」
それだけ言って俺は屋上を後にした
一人残された優が
「基山空夏…
中々しぶといな。なら、まずは……から」
そういって一枚の写真を見てることは、知りようがない……